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「麦の穂をゆらす風」:『分断して統治せよ』:内戦を誘う者達とそれに抗する論理と倫理

「麦の穂をゆらす風」:『分断して統治せよ』:内戦を誘う者達とそれに抗する論理と倫理

http://www.asyura2.com/0610/war86/msg/971.html

WA 971 2006/12/18 05:41:49

投稿者: 妹之山商店街

「麦の穂をゆらす風」公式サイト

http://www.muginoho.jp/

さすがに植民地支配を幾世紀も続けてきた大英帝国です。

『分断して統治せよ』

植民地支配幾世紀の達人は伊達ではありません。

よく分かっていらっしゃる。

極めて狡猾です。

そしてそれは、21世紀現在の今現在この時も、

アフガニスタンで、イラクで、パレスチナで、チェチェンで、

日々現実に繰り返されています。

『反乱を自分達で鎮圧する』ことができるように、

『何らかの形態の自治政府』を持たせる必要がある。

『鎮圧できるのは彼等しかいない』

そっくりそのままのことが21世紀現在の今この瞬間も、

私の目の前で繰り広げられています。

チェチェン南部の山岳地帯で今現在戦っているのは、

チェチェン人ゲリラと投降した元ゲリラのチェチェン人の政府軍部隊です。

かつて外国の侵略軍・占領軍と戦った者同士です。

それはアフガニスタンでも、イラクでも、パレスチナでも、全く同様です。

イラクでは、米軍と何度も激しく戦ったシーア派のサドル師のマハディ軍と

米軍と一貫して戦ってきたスンニ派を主体とする武装勢力が、

今現在激戦を繰り広げています。

パレスチナでは、ファタハとハマスが何度も銃撃戦を繰り広げています。

占領に反対する者達の間で殺し合うことは、本当に悲劇です。

それを最も喜ぶのは、侵略者であり、占領者であることを

彼らは知らないのでしょうか。

いえいえ、彼らこそが最もそのことを理解しています。

しかし、それでも尚、、、ということです。

侵略者、占領者と戦う者に資格は要りません。

その思想、立場は問われません。

愛国心からであろうと、

民主主義、社会主義、マルクス主義、人権思想から、

様々な思想、立場から立ち上がるのです。

そこには確かに大小の相違性が存在します。

そこで、様々な思想や立場を統一した力とする為に、

<統一戦線>を結成します。

様々な相違を認め合った上で、協議し、合意の上で、

一定の方向性を打ち出すのです。

例えば、パレスチナでは、統一戦線が結成されつつありました。

イスラエルの刑務所の受刑者達が作成した「囚人文書」を元に、

パレスチナの主要勢力が合意に達しつつありました。

THE PALESTINIAN PRISONERS' AGREEMENT(MAY 29, 2006)

http://www.jmcc.org/documents/prisoners2.htm

http://www.mideastweb.org/prisoners_letter.htm

http://www.ngy1.1st.ne.jp/~ieg/06/3/palestina-e.htm

3- the right of the Palestinian people in resistance and clinging to

the option of resistance with the various means and focusing

the resistance in the occupied territories of 1967 alongside with

the political action and negotiations and diplomatic action and

continuation of popular and mass resistance against the occupation

in its various forms and policies and making sure there is broad

participation by all sectors and masses in the popular resistance.

抵抗におけるパレスチナ民衆の権利と様々な手段を持つ抵抗

1967年の占領地における、政治的行動と交渉と外交活動と

様々な形態での民衆の大衆的で継続的な抵抗に集中する。

民衆的抵抗に全ての部門と広範な参加があることを確証する

占領に対する民衆の大衆的抵抗

14- to denounce all forms of split that can lead to internal conflicts

and to condemn the use of weapons regardless of the reasons in settling

internal disputes and to ban the use of weapons among the members of

the Palestinian people and to stress on the sanctity of the Palestinian

blood and to abide by dialogue as the sole means to solve disagreements

and freedom of expression through all media, including the opposition

to the authority and its decisions on the basis of the law and the right

of peaceful protest and to organize marches and demonstrations and sit

ins on condition that they be peaceful and without any arms and not to

attack the properties of citizens and public property.

内部抗争に導くあらゆる形態の分裂を糾弾する。

内部論争の解決において、理由の如何にかかわらず武器の使用を糾弾する。

パレスチナ人の間での武器の使用を禁止し、

パレスチナの血の神聖に止まる為に、

意見の相違を解決する唯一の手段としての対話を遵守する

当局と当局の決定への反対を含めて

あらゆるメディアを通しての表現の自由

法と平和的抗議の権利を基礎にして、

行進とデモを組織化し、穏健で、非暴力、

そして市民の財産と公共の財産を攻撃しない。

・ファタハ

・ハマス

・イスラム聖戦

・PFLP

・DFLP

主要なパレスチナの勢力が参加し、賛同しつつありました。

戦略的には、「1967年の占領地での反占領闘争に力を集中すること」

反占領闘争には、武装闘争のみならず、民衆の広範な大衆闘争も含まれること。

更には、項目14で提示されているように、

内部の対立を決して暴力的に解決しないことを謳っています。

私はこの項目3と14に全面的に賛同します。

イスラエル本国の一般市民を狙ったものは、無差別テロだと思います。

私はこんなものは、是非とも否定して欲しいです。

こんなものは、真っ当な反占領闘争ではないと考えます。

占領地での武装闘争はテロではありません。

レジスタンスです。

イスラエルのリヴニ外相もそう認めています。

私は武装闘争は、占領地に限定すべきだと思います。

ですから、この項目3は全面的に支持できます。

また、占領地に限らず、広範な大衆の反占領闘争も、

非暴力直接行動として支持します。

例えば、ガザでイスラエルの暗殺爆撃に抗して、

人間の盾として民衆が立ち上がりました。

HRWは批判していますが、私は支持します。

一般市民は、攻撃から守られなければなりませんが、

一般市民もまた反占領闘争の担い手なのだからです。

「麦の穂をゆらす風」でも、伝令役として女性や子供も参加していました。

鉄道労働組合は、英軍と兵器の輸送に組合の機関決定として反対しました。

彼らもまた反占領闘争の担い手だったのです。

特に項目14は重要です。

様々な違いがあることは当然です。

「意見の相違を解決する唯一の手段としての対話を遵守する」

この項目14は正しいし、美しいです。

しかし残念ながら、この美しい言葉を守ることは、

並大抵のことではありません。

内部対立が悪いのではありません。

それは種々の勢力が参加しているのですから、当たり前のことです。

むしろ内部対立は、その解決を通して、全体が強化されることだってあります。

内部対立が悪いのではなく、内部対立を暴力で解決することが悪いのです。

だからこそ、項目14では、内部対立を解決する手段としては

唯一話し合いだけだと規定しています。

私はもちろんこの項目に全面的に賛同するだけでなく、

現状のパレスチナにおいて、最も重要な項目だとまで思います。

イラクでは、もう既に引き返せないところまでいってしまったかもしれません。

しかしパレスチナはまだ引き返せます。

是非とも踏み止まることを願っています。


イギリス帝国主義によるアイルランド植民地支配。

しかし、イギリスの労働者階級は、どういう態度をとったのか、

断固として植民地支配に反対し、抵抗したのか、

それとも協力加担したのか。

それについて今文献にあたっています。


PFLPのガッサン・カナファーニーの短編小説「ガザからの手紙」(岡真理訳)

主人公は、貧しいガザから何としても抜け出したかった。

「ぼくはガザが嫌いだった。ガザの人間が嫌いだった」

「どうあっても逃げ出さなければ」

カリフォルニア大学の土木工学科への入学が決まった。

そして家族に最後の別れを告げる。

最後の最後に姪が入院する病院に別れを告げに行く。

赤いパンタロンを土産に買ったと小さな嘘をつく。

「ナディア、赤いパンタロンはいやかい」

13歳の少女は、歯をくいしばって、白いカバーを指で持ち上げる。

大腿部から切断された脚が現れる。

ナディアはイスラエル軍の空爆で片足を失った。

幼い弟達を庇って、自分だけが逃げることもできた筈なのに、、、

外に出て、ガザの街を歩く主人公にはもう迷いはなかった。

昨日までと全く同じガザの街並み。

しかし主人公には、全く別物に見えるのだ。

この瓦礫の山は逃げ出すべき所なのではなく、

「醜い敗北の瓦礫の狭間で」生き抜くことにこそ意味だあるのだと。

それはナディアの足を取り戻す「挑戦」なのだと。

「麦の穂をゆらす風」の主人公も、

イギリスで医学を学ぶことが決まった。

エリートの道を真っ直ぐに歩んでいた。

もちろん、『引け目』も感じているのだが、

この貧しさから抜け出したい想いの方が強かった。

家族、友人に別れを告げ、列車に乗ろうとした駅で、

英軍が乗車を要求する。

機関士も車掌も駅員も組合の機関決定だと拒絶する。

殴る蹴るの暴行を繰り返す英軍兵士。

しかし彼らは乗車拒否を貫いた

血を流し、横たわる彼らを主人公は抱き起こす。

その後ろを主人公を乗せて行く筈だった列車が出て行く。

主人公にはもう迷いはなかった。

自分の生きていく道を見い出したのだ。

そこには躊躇や後悔の微塵もない。



ケン・ローチ監督「麦の穂を揺らす風

(原題The Wind That Shakes the Barley)」ガーディアンコラム

http://d.hatena.ne.jp/cameracamera/20061130/p1

tnfuk [today's news from uk+]

http://nofrills.seesaa.net/pages/user/search/?keyword=%94%9E%82%CC%95%E4%82%F0%82%E4%82%E7%82%B7%95%97

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